Q |
ペンキとは何語ですか? |
A |
オランダ語のPekがなまって、ペンキとなりました。一般的には塗料全般を指しますが、業界内ではSOP(簡単言えば油性系塗料)を指します。
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Q |
シーリングとコーキングは別物ですか? |
A |
建築現場では同義語で使用されることが多いのですが、シーリングは固形物、コーキングはコーキングガンを使用する流動体物質と分けて使用される場合もあるようです。わたしたちの業界では同一と認識しています。
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Q |
ブロック塀を塗りたいのですが |
A |
ブロックの素材は巣穴が多く、湿気を持ちやすいために、できるだけ硬い塗膜となる塗料を用いることが良いでしょう。さらに、通気性のある塗膜を形成する塗料だともっと良いと思います。
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Q |
UV塗装って何ですか? |
A |
UV(紫外線)を当てることで固化する塗料です。床材に多い塗装で、工場内で専用の機械を用いて塗られています。特長は、硬い塗膜で傷が入りにくいことです。その硬さかから、上からニスを塗ってしまうと剥がれる確立が高い素材です。(塗替えを考えないほうが良い素材です。)
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Q |
テーブルにニスを塗りたいのですが。 |
A |
テーブルに熱いものを置くことのある場合、油性系ウレタンニスや水性ウレタンニスではなく、強溶剤のウレタンニスのご使用をお奨めします。油性系や水性系は熱いものや人間の皮脂に反応してしまうことがあり、乾いたはずの塗料が数ヵ月後にべたついてくることがあります。
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Q |
塗替えてから何年くらい持つのでしょうか。 |
A |
塗料の種類にもよりますが、通常の塗替え周期は5年から10年と言われています。
ただこの周期は塗料の質や周囲の環境によって上げ下げがあります。また、光沢が5年から10年継続すると言うことではなく、徐々に劣化した塗膜が大きい改修工事を必要としないで塗り替えられる期間といった意味合いです。
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Q |
水性塗料が雨で溶けないのはなぜですか。 |
A |
水性塗料は、文字通り水溶性の塗料で、塗料の状態では水に溶けます。乾燥すると塗料中の樹脂が互いに絡み合い、がっちりとした塗膜を形成します。塗膜になると表面は緻密な状態になり、水が塗膜中に入っていけないために雨で溶けなくなります。
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Q |
どういう種類の上塗り塗料があるのですか。 |
A |
水性塗料・弱溶剤塗料(塗料用シンナーでうすめる)・強溶剤塗料(専用シンナーもしくはラッカーシンナーなどでうすめる)があります。
もしくは、アクリル樹脂塗料・ウレタン樹脂塗料・シリコン樹脂塗料・フッ素樹脂塗料・無機系ハイブリッド塗料といった種類にも分けられます。
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Q |
シリコンとかウレタンとかよく耳にしますが、違いは何ですか。 |
A |
シリコンやウレタン、あるいはフッ素というのは樹脂の種類です。簡単には塗料のグレードです。アクリル ウレタン シリコン フッ素の順番で、違いは耐候性(紫外線に対する強さ)です。光沢については必ずしもこの順番に当てはまるものではありません。
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Q |
一つの種類の塗料で家のすべてを塗ることができますか? |
A |
壁用の塗料を屋根に塗装することはできません。屋根用の塗料の中には、紫外線による劣化を防ぐ為の添加剤が入れられています。これは、壁用塗料には十分には入っていません。ですので、壁用塗料を屋根部分に塗ると色ざめが極端に早いなどの不具合が生じます。
逆に屋根用の塗料を壁に塗装することについて。壁用塗料入っているタレ防止剤が屋根用には十分に添加されていません。塗料の種類にもよりますが、塗りすぎた塗料がタレてしまって美観を損ねることが予想できます。もちは餅屋さんということでしょうか。
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Q |
塗替えはなぜ必要なのですか? |
A |
塗装する目的は、基材(壁材や屋根材)を有害な紫外線から守ることです。塗料自体も紫外線の影響で徐々に劣化していき、しまいには基材まで紫外線が到達してしまう状況になります。そのため、定期的に塗装することによって基材を守ることが必要なのです。そうすることによって資産価値の保全にもつながります。
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Q |
壁面について、シーラー不要の塗料と説明されたのですが、大丈夫なのでしょうか? |
A |
旧塗膜にハガレなどの問題がなければ、シーラー不要の上塗材であれば問題ありません。逆に、下地の状態がよくなかったり、無塗装の部分に用いる場合はシーラー不要の塗料であっても専用シーラーが必要となります。
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Q |
壁を触ると白い粉が手につきます。 |
A |
紫外線で破壊された塗膜表面の顔料が白く変質したものが粉となっている状態です。チョーキング(チョークの粉上のものが付着していること)と呼びます。この上から直接塗装すると、粉が塗料の付着を阻害して剥がれてしまうことがあります。また、白い粉が噴いているということは塗り時というサインです。
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Q |
水性塗料と油性塗料はどちらがもつのですか? |
A |
鉄部分に関しては、特にさび止めなど油性系塗料の方が適していますが、屋根や外壁などについては臭いや人体への影響など環境面から圧倒的に水性塗料を使用するケースが多くなってきています。
また、技術的にも進歩してきているので、現在では油性よりも強い水性塗料もあります。ただ、フッ素樹脂塗料やシリコン樹脂塗料については、専用シンナーを使用するタイプのものが強いといえます。
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Q |
ニスと木部用クリヤーは同じですか? |
A |
ニス(ワニス=varnish)は木部の上に塗装する透明塗料の総称です。大雑把に言えば木部用クリヤーはニスです。
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Q |
磁器タイルを塗装したいのですが。 |
A |
茶碗などの陶器に塗装するのと同じで難しい素材ですが、次のような塗装方法があります。ただ、いずれも完全な方法ではないので、長持ちさせることはむずかしいでしょう。
1)樹脂モルタルで埋めてか平滑にしてからの塗装。(目地がつぶれますし、コストがかかります)
2)接着系の下塗りを塗ってから、上塗りを塗装。(長い目で見ての接着性に問題はあります)
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Q |
駐車場のラインを引きたいのですが。 |
A |
駐車場などに引いてあるラインは溶融型と呼ばれ、180〜200度の高温で溶かした塗料を、専用の機械で線を引いていくものです。多少コストがかかりますが、厚みのあるラインは強度も強いので長持ちします。
そこまでコストを掛けたくないという場合には、ローラーで塗ることの出来る塗料があります。マスキングしてローラーで2回塗るだけなのですが、薄い膜なので溶融型に比べると強度はあまりありません。
なお、ライン業者さんをお探しでしたら、こちらまで。
(折り返し業者さんの連絡先等を返信致します。)
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Q |
我が家を塗り替えたいのですが、自分でできますか? |
A |
塗装作業は、塗ってはいけない部分をマスキングし塗料をローラーや刷毛・スプレーなどを用いて塗っていくという流れになります。塗料の選定や工程(塗装の順番など)を間違わなければ、時間がかなりかかりますが塗装することは可能です。
ただ、平屋の壁でしたらさほど問題ではないのですが、高さのある建物の壁や屋根など、高所作業になりますので危険が伴います。やってみようという方は結構いらっしゃいますが、たいていの場合は建築作業の経験がおありだとか、以前にも塗装したことがあるといった方が多いようです。
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Q |
塗装工事の見積もり金額が、業者さんによって大きい差が有るのですが? |
A |
見積書の施工内容に見合った見積り金額かどうかが判断の材料になります。塗装にもグレードがあり、当然そのグレードによって金額が異なります。また、通常明細が記入されていることが多いので、どの程度まで入っているかということを良く見極めてから、業者さんを選ぶと言うことが必要でしょう。
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